【新潟市環境政策課 小泉英康課長】
「新潟市で、再生可能エネルギーを『さらに一段ギアをあげて推進する』そういう目的で設置を考えた経緯があります」

背景にあるのは東日本大震災です。

東京電力・福島第一原発の事故を受けて政府は、これまでのエネルギー政策を「白紙」とし見直すことに…。
太陽光や風力といった再生可能エネルギーに期待が高まり、そこで新潟市が注目したのは『風力発電』でした。

新潟市は2012年3月に「新潟市スマートエネルギー推進計画」を策定。
そのモデル事業として設置したのが『なぎさの白い風車』でした。
重要視していたのは市民への啓発です。

【新潟市環境政策課 小泉英康課長】
「風力発電であれば、市民の皆さまからも風車が回っている姿も見ていただけますので、啓発を主たる目的として設置。小型風力発電事業として成立しうるかというところでは、当時の調査からもそれは難しいというのは見えていた」

新潟市の計画では、この場所で20年間にわたり市民への啓発を行う予定でしたが、その役目は9年で終えることになってしまいました。