この体験会のコーディネーターを務める柳沼翔子さんは、新潟県湯沢町に隣りあう群馬県みなかみ町でリトリートを行っています。
「『このままの私で、また明日から頑張っていこう』という感想が多い」

リトリートは主に「種まき」「体を動かす」「ソロタイム」の3つの段階に分かれます。
今はまさに、「種まき」の時間。
まず参加者が行うのは、会社での立場や役職、父親、母親、など「すべての役割」の荷を降ろし、まっさらな状態で旅に参加すること。
「一旦、普段の役割を少し降ろしてもらって“一つの命”として、この場にいて頂きたい」
携帯電話の電波を遮断するのも大事なんだそうです。

次に、今回の旅で「自分に問いたいテーマ」を設定します。
「私は何を我慢しているのか。私は何に感謝しているのか。私は何を後悔しているのか…」
「問い」には正解がなく、この旅で答えが出なくていいものです。

新潟県職員として定年を迎え、十日町地域振興局で再任用された「ひろさん」です。今は仕事の悩みが全くないそうですが…
ひろさん
「今後のことを考えていく中で、退職してある意味で『第二の人生』を歩み始めるところだが、『これからの老後生活』がきょうの問い」
皆さん、それぞれ思い思いの「問い」を設定しました。
「私は何に『もやもや』しているのか。何かを降ろしてつかむために来ている。じゃあ、何がつかめるんだろう…というのが問いですね」