【三ツ井敏明教授】
「2010年と2019年は確かに暑かったでんすけども、雨が時々降っていた。今年の暑さは『高温と乾燥』というところが一つの大きな特徴。水が無ければ、もうどうしても稲は育たないので…」

コシヒカリの収穫を目前に控えた9月1日。
高村さんは、いつ稲を刈り取るべきか相談のためにJAへ向かいました。

【高村さん】
「積算温度等を照らし合わせて、刈り取り時期を決めていきたいと思っています」

JAみなみ魚沼の施設で営農指導の担当者と高村さんが見ているのは、稲の穂が出てからの日々の気温を足した積算温度の一覧。
例年、積算温度1000℃ごろで稲刈りを始めます。

【JAみなみ魚沼営農部 高村直人営農指導課長】
「収穫作業が1週間以上かかる高村さんのよう大規模農家の方には、さらにもう50℃、900℃でのスタートを検討頂きたい」

刈り遅れによる高温障害を防ぐため、積算温度900℃でのスタートの助言をもらいすぐにでも刈り取った方がいいということに…。

機械の準備も必要なため、高村さんは唐突な知らせに渋い顔で表を見つめます。

【高村さん】
「やはり一番怖いのは、玄米の内部に亀裂が生じる“胴割れ”なので…。早めの刈り取りに向かっていかないと、やはり後半の方が間に合わなくなっちゃう」