この日、平賀隊員が見回りしているのは山ではなく、新幹線のホームです。

【平賀隊員】「利用客の状況だったりていうのも、どんな層の方がこの時間帯使ってとか意識するようにはしていますかね」

山岳遭難救助隊員は普段は地域課などで勤務していて、招集がかかると救助隊員として活躍します。平賀隊員も、普段はJR燕三条駅の交番で勤務しています。

【平賀隊員】「まだまだ慣れない部分も多少あるんですけども、だいぶ雰囲気にも慣れて、毎日でも緊張しながら勤務しています」

日々の業務では、管轄する地域内をパトカーで見回ったり、駅構内に不審者や不審物がないか入念にチェックしたりします。

【平賀隊員】「明らかに不審な挙動をされているのような方がいれば、ちょっとお声がけさせてもらったりといのはしてます。広い目線で変わったことが、異常がないかという面では、山も同じようなところがあるのかなと思います」」

県警地域課によると、山岳遭難救助隊が21年の1年間に出動した件数は66件、今年は5月末時点で34件ありました。その多くは登山や山菜採り中の転倒や道迷いが原因ということです。

【山岳遭難救助隊 宮嶋裕樹中越ブロック班長】「これから本格的に山のシーズンに入るんで、装備品等はしっかりしてもらって安全に楽しい山登りをしてもらいたいと思います」

夢だった山岳遭難救助隊員として走り出した平賀隊員。

【平賀隊員】「山岳遭難救助隊なので、今回指定していただいたことには本当にすごく感謝しておりますし、私自身もその期待に応えられるように日々の訓練、またはプライベートを通して、自分自身も体力の錬成だったり、技術の向上に努めていけたらなと思います」

登山者の安全を守るため、隊員たちは厳しい訓練を続けています。