持続可能な社会への取り組みをひとつ見付けました。

海で使われる『漁網』。
漁業関係者はこれまで、不用になった漁網の捨て方に苦労していたそうです。

新潟市佐渡市で始まった新たなリサイクル事業を取材しました。

捨てるに捨てられず、たまる一方…

佐渡市の漁業関係者を長年にわたって悩ませているのが「漁網の廃棄」です。

【佐渡漁業協同組合 内田鉄治専務理事】
「たまるばっかりでね。一旦破けた網は、廃棄物として“保管”している…」

佐渡漁業協同組合専務理事 内田鉄治さん

【漁師】
「ゴミに出すと燃やしてしまうって話なので、そうすると二酸化炭素も出る…」

魚の群れが通過する高さの海中に“網”を張り、その網目に魚の頭を入り込ませる『刺網漁(さしあみりょう)』で使われる漁網は「産業廃棄物」になるので、漁業者側で処分するためは費用が必要でした。

【佐渡漁業協同組合 内田鉄治専務理事】
「それぞれの漁港内に保管していた。ブルーシートをかけて保管して、たまるばっかりだ」


中には倉庫に漁網をため込んでしまう人もいたそうです。

こうした状況を見かねた佐渡市が、新たな“処理”を目指して動き出したのです。