「力を合わせて新潟で子育てしたいよね」子どものために続く模索

児童クラブの運営について、民間で模索する動きもあります。

坂井輪小の児童クラブを運営している羽賀さんは、市の事業とは別に“空き家”を借りて、小人数の民間学童保育の施設『イロトリドリ』も運営しています。

この『イロトリドリ』は、少人数の子どもが放課後の時間を過ごすスペースです。

スタッフも、子どもと直接向き合って遊び相手になったり、静かな環境で1人で勉強したり…。
様々なイベントも行っていて、この日は子どもたちが中心となってクッキーづくりをしていました。

イロトリドリ チームリーダーの市橋吹美さん

【『イロトリドリ』チームリーダー 市橋吹美さん】
「子どもたちと関われる時間がすごく多くて幸せですね」

【ゆめのき学園 羽賀万起子代表】
「学童保育を選択できるのはとても大事なことだと思っている。このイロトリドリという場所は、本当に子どもたちにとって良いものを100%詰め込みたいと思ってやっている」

ただ、この『イロトリドリ』は、事業単独では赤字です。
新潟市の放課後児童クラブでは月額の利用料金は高くても8400円ですが、行政からの補助金などのない『イロトリドリ』の場合、通い放題のプランで毎月の料金が2万8000円。利用者の負担も大きくなります。

しかし羽賀さんは、こうした少人数制の学童保育も含め「利用する子どもたちや保護者が選択できる環境」を、行政と民間とが協力して整備していくべきだと考えています。

イロトリドリも運営する ゆめのき学園の羽賀万起子さん

【ゆめのき学園 羽賀万起子代表】
「見守りできます、こんなアイデアあるよ、企業でこんなこと協力できるよ、様子を見させてよ…。何でもいいですけど、新潟で力を合わせて新潟で子育てしたいよねということになったらうれしい」

“基準は満たしている”という新潟市の「放課後児童クラブ」の現場で働く人たちの率直な声に皆さんはどう思いますか?