共働きなどで保護者が昼間、家にいないときに小学生を預かる施設『放課後児童クラブ』について、全国では待機児童も出ているところもありますが、新潟市の待機児童は“ゼロ”。しかし現場からは「今のままでは限界」という声が聞こえてきました。
新潟市内の『放課後児童クラブ』でみた現状
「おかえり」
「ただいま」

新潟市西区の坂井輪小学校敷地内にある『放課後児童クラブ』には、学校が終わった子どもたちが続々と児童クラブの中に入ってきます。
玄関はあっという間にランドセルを背負ったままの子どもたちでいっぱいに…。

【ゆめのき学園 羽賀万起子代表】
「世間では『少子化、少子化』とすごく言われているのが、この学童保育の世界にいると嘘のように思える…」
こう話すのは、新潟市から委託を受けて児童クラブを運営する『ゆめのき学園』の羽賀万起子さん(44歳)です。

新潟市の子どもの数を見ると、少子化と言われる中で児童クラブを利用する子どもの数は年々増えています。
首都圏では、利用したいと望んでいても利用することができない「待機児童」が1万5000人以上いますが、新潟市では待機児童ゼロの状態が続いています。