新潟県の上越市立水族博物館『うみがたり』で、生きものの造形の美しさを楽しめる“透明標本”の特別展が開かれています。

幻想的に浮かび上がる赤や青…。
薬液を使って、硬い骨を赤色に軟骨を青色に染め体の部分を透明にすることで、海の生きものの骨格や構造を観察することができる「透明標本」です。

6月に開館5周年を迎える『うみがたり』では、周年特別展として透明標本作家・冨田伊織さんの作品およそ300点が展示されています。
研究用の透明標本は数日から数週間で作られますが、冨田さんの作品は数か月から1年ほどかけて色合いや透明感を高め、より美しさが引き出されるように作られています。

会場には、実際に泳いでいる姿と透明標本とを比較できるコーナーも設けられています。


「きれいだった。お気に入りはグソクムシ」
「本物の魚ってことですよね…。すごいですよね、幻想的」

『生きものがかたる造形美』展は5月21日まで。
上越市立水族博物館『うみがたり』では、5周年に向けたイベントや展示を他にも企画しているということです。