【記者リポ】
「火花が散ってます。熱い作業です」
日本の鉄道の安全を守る大切な車両は、溶接から塗装まで、全てこの工場で行われています。
【北陸重機工業 霜鳥励さん】
「毎回、設計図面が違うので、それに合わせて熟練の人たちが見ながらやっていく。なぜ、日本は正確に電車がいつ来るかがわかって、安心して乗って、いろんな人を運べるかというと、こういう車両が日夜働いているからというのは、ひとつあるかなと思います」

この車両は、上越地方に配備され「鉄道界のレスキュー車」として、万一のケースに備えるということです。
特別に運転席へ…さらに“最新のシステム”も
この日は1台の車両がちょうど完成した日。出来たばかりの車両を見せてもらいました。
【記者】
「ここが保守用車の運転席です。かっこいいですね」

この日は、特別に許可をもらい、エンジンをかけさせてもらいました。
【記者】
「運転席が横向きなんですね」
【北陸重機工業 霜鳥励さん】
「電車だと、完全に(運転席が)正面を向いていると思うんですけど、居住性の関係から反対側に行く時も見られるように、運転台を2つ置かずに1つで両方向へ運転できるように」

車両の速度など運転席に表示される情報は、遠く離れた会社のパソコンやスマホなどからも確認できます。2010年に導入したシステムで夜間から早朝という限られた時間での補修作業には欠かせません。
【北陸重機工業 霜鳥励さん】
「モニターで遠隔で確認できることで、トラブルがあった直後に確認することができる。終電から始発の間に働くので、何かトラブルがあってから私たちメーカーが行くのでは遅い場合がある。そういったことを未然に防ぐためのシステムです」