原子力発電所に対する新潟県独自の3つの検証をめぐり、県との意見の食い違いが続く検証総括委員会の池内了(いけうち・さとる)委員長の再任について花角知事は、「今は判断する時だと思わない」と述べました。

柏崎刈羽原発の再稼働の判断材料となる県独自の3つの検証のうち、最後まで議論が続いていた『健康分科会』では、30日に最終報告書案がおおむね了承されました。

一方で、3つの検証を取りまとめる検証総括委員会は、県と池内了委員長との間で考え方に違いがあり2年間開かれていませんが、委員長の任期は3月末までとなっています。

池内委員長の再任について記者団に問われた知事は、

【新潟県 花角英世知事】「もう膠着状態だな、これ以上何も動かないなという場面がどこかで来るかもしれません。その時には、何らかの判断をしなきゃいけないとは思いますが、今はそうだとは思っていません」と述べました。

加えて花角知事は「県の方針のもとで引き受けた以上は役割を果たしてほしい」と話しています。
