高層ビルなどに被害をもたらす長くゆっくりとした地震の揺れ=「長周期地震動」について、気象庁は1日から、いち早く警戒を呼びかける新たな情報提供を始めました。

「長周期地震動」は、地震で発生する周期の長いゆっくりとした揺れで、高層ビルや石油タンク、スタジアムなど大きな建造物が影響を受けやすいとされます。

2004年の中越地震では東京の六本木ヒルズでエレベーターのケーブルが損傷する被害が出ました。

長周期地震動の揺れの大きさは、「震度」ではなく4段階の「階級」で示され、階級3は立っていることが困難な「非常に大きな揺れ」、階級4は、はって動くことしかできないような「極めて大きな揺れ」となります。

気象庁は、1日正午から、地震により長周期地震動の階級3か4が予想される場合に、緊急地震速報でいち早く強い揺れへの警戒を呼びかけます。

長周期地震動の階級3か4が実際に観測された場合は、速報でお伝えします。過去の例では、国内で階級3か4が観測される頻度は、1年に1回か2回程度だということです。