「この拉致問題はまだ解決していません」

曽我ひとみさんは2002年10月、地村保志さん富貴恵さん夫妻や蓮池薫さん祐木子さん夫妻らと共に、日本への帰国を果たしました。

「私が帰国してからすでに24年目。これだけ長い時間が過ぎたのに、私たち5人以外の拉致された方は1人も帰ってきていません」
「一日でも早く日本に帰りたい。何としても帰らなければ。誰でもいいから助けて。と希望を捨てずに毎日を過ごしているはずです。生きる気力を失った人もいるかもしれません」

帰国できた自分にできることは、「必ず助け出すから希望を捨てずに生きていてほしい」というメッセージを出し続けることだと曽我さんは言います。

「今日この会場で私の話を聞いてくれた人にお願いします。この問題を風化させないためにも皆さん一人一人の声が必要となります。何か難しいことをしてくれというのではありません。どこか街角やイベント会場で署名活動をしている姿を見たら、名前を書いてください」

「一人一人の積み重ねが大きな力となります。そして皆さんの胸にブルーリボンをつけてくれるだけでいいのです」

子どもたちに対して曽我さんは、最後にこう語りかけました。

「いつでも何かあったときでも、一番にあなた方を心配し味方になってくれるのは家族です。だからこそ何よりも家族を大切にしてください。そして家族にさえ言えないことでも話すことのできるのが友達です。同じように友達も大切にしてください。人の痛みが分かる大人になってください」