「出来ないことが当たり前」スーパーポジティブの正体

苦しい時間を、次につなげる。
そう話す川澄の前向きさは、どこから来るのか。

過去、川澄は自身を「スーパーポジティブ」と表現していた。ただ、そのポジティブさは、単に明るい性格というだけではない。

落ち込むことはあるのか。そう尋ねると、川澄はあっさりと言った。

「あんまり落ち込まないですね」

理由も、明快だった。

「人生は進んでいくものなので。自分にとっては、過去の失敗を足かせにはしたくない」

失敗しても、うまくいかなくても、時間は止まらない。ならば、そこに立ち止まり続けるのではなく、次にどう生かすかを考える。

そして、その前向きさを支えているのが、もう一つの言葉だった。

「自分自身が“出来るベース”で生きてないので、“出来ないことが当たり前”だと思って生きているので」

出来ることを前提にしていない。
だから、出来なかった時に必要以上に落ち込まない。

「出来なかったらじゃあどうしよう、出来るためにどう工夫しようっていう考え方の人間なので」

できないことは、終わりではない。
できるようになるための入口だ。

明るいから前を向けるのではない。
前に進むために、明るく考える。

川澄奈穂美の「スーパーポジティブ」は、歩んできた人生の中で身につけてきた、前へ進むための考え方でもあった。