新潟市西区に住む80歳の剣士・木村嘉靖さんは、場所を変えながら週4日以上稽古を続けています。この日、竹刀を握ったのは、自身が指導し全日本選手権優勝者も輩出している地元の志学館道場。

大学時代まで剣道を続け3段の段位を持つ、BSNテレビ『ゆうなび』のニュースキャスター・大塩綾子が、練習の最後に稽古をつけてもらいました。
年の差、ちょうど50歳です。

当然、簡単にはあたりません。

なかなか一本が出せない大塩…。
次の瞬間、木村さんから面を打ちこまれました。

「すぐに技を出せませんでした。攻められているので、何もできない感覚」

打つ気配を感じさせないままの木村さんの面に、つい足が止まったのです。

どんな相手でもぶれない木村さんの身体と剣先。
それは、稽古はもとより、日常の生活から培われたものでした。