「結構、縁とか、運とか、タイミングとかを大事にしているタイプなので」

そう語るのは、日本女子プロサッカーリーグ・WEリーグのアルビレックス新潟レディースで主務を務める前田ふらのさん（27）です。

新潟市北区出身。自身もアルビレディースの育成組織で育ち、大学卒業後は長野パルセイロ・レディースで強化や主務を経験。そして2024年、“ご縁とタイミング”に導かれるように、愛する故郷・新潟へと帰ってきました。

選手たちがサッカーに集中できるよう、遠征や食事の手配に洗濯、そして事務作業まで、あらゆる雑務を一手に引き受ける「主務」という仕事。華やかなピッチの裏側で、クラブの土台を支える彼女の存在は、まさに“縁の下の力持ち”そのものです。

「人前には逆に出たくない、目立ちたくない」と語る前田さんが選んだ道とは。そして、なぜ彼女は故郷に戻ってきたのか。クラブへの“恩返し”を胸に働く27歳の主務が語る、サッカーと仕事、そして故郷への熱い想いに迫ります。