全国各地でクマの被害が相次ぐ中、新潟県 三条市はキャンプ場にクマが嫌がるオオカミの尿を設置しました。また、村上市ではクマを早期に発見しようと河川敷の草木を踏み倒す作業を行いました。どんな効果があるのか、各地のクマ対策を取材しました。

秋の行楽シーズンを迎えている県内。三条市 下田地域のキャンプ場もその一つです。

ここに7日に設置されたのが…

本物の“オオカミの尿”を使った獣よけです。
容器には小さな穴が開いていて、風に乗ってにおいが周囲に漂うそうです。

【記者リポート】「一体どんなにおいがするのでしょうか…なんだか鼻につくような、もわっとするようなにおいがします。人間の私でもよくわかります」

野生動物が尿でマーキングする習性を利用し、クマを寄せつけにくくする効果が期待できるということです。

キャンプ場の近くでは先月1頭のクマが目撃されていて、三条市が対策に乗り出しました。

【キャンプ場の利用客は】「クマのいない所を選んでいるような感じで、山奥にはいかない。天気も良くて紅葉もきれいなので、楽しく過ごせるかなと」

【三条市営業戦略室 観光係 多田唯人さん】「クマはとても鼻がいいと思うので、寄り付かない効果を期待している。設置状況を見ながら他の公共施設への設置も検討している」