最新技術を使った、災害時の避難所運営の方法も模索されています。

医療的なケアが必要な人のための実証実験では、『THOTHO(トート)システム』に花角英世新潟県知事も関心を示していました。

「インターネット環境がなくても情報が引き出せるのが、より確実・安心につながりますね」

避難者が持つ“特定医療情報カード”を避難所の受付で読み込むことで、どのような支援を必要とする人が、どこの避難所に、どれくらいいるのか、といった情報を把握することができる仕組みです。
この情報を関係機関で共有することで、医師・薬・支援物資などを迅速に現地へ届けることが可能になります。

【新潟大学大学院 医歯学総合研究科 災害医学分野 高橋昌特任教授】
「今までは、24時間以内に命に関わるような患者さんの情報を把握できなかった」
「そういったものを、災害の急性期に確実に把握するシステムが必要だと思い、開発しています」