女子プロサッカー・WEリーグのアルビレックス新潟レディースが、13日のホームゲームで『1万人プロジェクト』と題し、来場者1万人を目指す取り組みを行っている。
昨季の平均入場者数が1524人でリーグ7位と伸び悩む中、果たして達成することができるのか。そして、達成したその先にあるものとは…

“1万人”を目指す理由

アルビレックス新潟レディースでマーケティングなどを担当する木村春奈さんは、来場者1万人を目指す理由をこう話す。

「1万人という高い目標を設定することによって、そこに向けて取り組んでいた結果として出たものが、おそらくクラブの現在地になると思っています」

アルビレックス新潟レディース 木村春奈さん

2011年、FIFA女子ワールドカップで日本が優勝し、多くの人が熱狂したあの年。
女子サッカーへの注目度も高まり、8月にホームビッグスワンで行われたアルビレックス新潟レディースとINAC神戸レオネッサの試合には、2万4546人が詰めかけた。
男子とのダブルヘッダー(J1 アルビレックス新潟vs清水エスパルスの“前座試合”)とはいえ、これは当時の国内女子トップリーグの最多観客数の記録だ。

選手たちは当時をこう振り返る。

川村優理選手
「多くのお客さんが入っていて、めぐ(上尾野辺めぐみ選手)がゴール決めた時の声援はすごかったですね」

上尾野辺めぐみ選手
「本当にすごい雰囲気の中で試合ができたし、そこでゴールを決められたということは思い出に残っています。そんな素晴らしい雰囲気での試合を、多くの選手に経験してほしいと思っています」

ただ、現実は厳しい。