新潟県内におよそ4000か所ある『ため池』見附市にある農業用のため池で6日、その危険性を体感するイベントが開かれました。スタントマンの実演で見えた、ため池に潜む危険とは?
見附市にある農業用のため池で行われたのは。

ため池に潜む危険を知ってもらおうと、県などが企画した実演イベントです。

地元の小学生や農家らおよそ100人が参加しました。

水難学会の斎藤秀俊 理事によりますと、ため池に潜む危険は主に2つ。一つ目は、水深です。

【水難学会 斎藤秀俊 理事】「斜面と同じ角度で水中も壁が続いているんですよね、ということはすぐ深くなる」

このため池では岸辺から1.5メートルほどで、深さは1.2メートルほどに。小学生には立てないくらいの水深です。

もう一つは、のり面です。

【水難学会 斎藤秀俊 理事】「斜面がかなり急角度で、しかも下がつるつる滑りますから、なかなか這い上がれないんですね」

雨で滑ったりコケが生えていたりすることもあるため、簡単に這い上がることはできないのです。

実際に落ちてみた小学校の教員は…
【落水体験した小学校教員は】「平らなところが特に滑りやすくて、一番近いところがそこだと滑ってしまいそうだなって。ちょっと怖かったです」

もし、ため池に落ちてしまったら落ち着いて空気を吸い、仰向けで浮いて助けを待つようにしましょう。

引っ張り上げようと手を伸ばすと、引きずり込まれる恐れがあり危険です。

【小学生は】「初めから怖かったけど、水に入っている人を見てもっと怖いって思いました」

【小学生は】「あんまり深いと思わなかったけど、先生たちが入ってあれくらいだと自分沈んじゃうから怖いと思った」

県や齋藤 理事はため池の周りでは遊ばないよう呼び掛けています。