新潟大学災害復興科学研究所 卜部厚志教授
「この泥層は触っちゃいけない地層。ここの水を引き始めると、ずっと(地盤が)沈下し始める」

卜部教授は天野地区の場合、地下水位を地表から3メートルより深い位置まで下げる工法が有効とみています。
ただ、地下には所々に水を抜くと地盤沈下を引き起こす恐れがある泥の層があり、工事ができない箇所があるかもしれないといいます。

新潟大学災害復興科学研究所 卜部厚志教授
「地質のばらつきがあるので、そういったものを把握して次に進めていくことが重要」
さらに、住民の費用負担や工事についての住民同意など復旧に向けては課題もあるという説明でしたが、自治会の増田進会長は前向きに捉えていました。
天野中前川原自治会 増田進会長
「少しでも(工事)可能地域があるという話を伺っただけでも、私としてはホッとした。残念ながらできない場所もあるんでしょうけど、少しずつ前が開けてきたのかなという気持ち」
地震から来月で1年半。自治会はこの説明を住民に伝え、復旧工事実施に向けて理解を深めてもらうとしています。
