新潟市の拉致被害者、横田めぐみさんの弟・拓也さんが上越市で講演し、「一人一人が我が事として考えて」と訴えました。

上越市で8日、およそ230人を前にマイクを握った横田拓也さん。社会的な課題への理解のため、地元有志が開いた講演会に招かれたもので、北朝鮮が2004年に提示してきためぐみさんの写真を見せながら語りました。

めぐみさんの弟・横田拓也さん(56)
「こんなに悲しい目、苦しい目、寂しい表情は見たことない。皆さん自身がこの写真の向こう側に座らされていたら、何を私たちに訴えますか」

1977年、中学1年生だったときに拉致されためぐみさん。
父親の滋さんは、再会を果たせないまま5年前に亡くなりました。

めぐみさんの弟・横田拓也さん(56)
「40年50年、闘い続けた挙句に会えないなんてことが、もう繰り返されてはいけない」

拓也さんは全ての拉致被害者の一括帰国を実現するため「一人一人が自分の問題として考えてほしい」と訴えていました。