地震から18年。
山古志は力強く復興をとげた一方で、当時2200人いた住民は半分以下の800人ほどに減りました。

高齢化率は55%を超え、地域の存続自体が危ぶまれています


【山古志住民会議 竹内春華代表】「どんなに人口が少なくなっても、地域の規模が小さくなっても『そこにある本物、そこのアイデンティティー、そこに住む人たちの誇り』があれば、それに共鳴する人が世界中からつながっていける世の中になるんじゃないかなって」


新たなるコミュニティーの始まり


山梨から『山古志JAZZ』に訪れたという男性も、実はデジタル村民。
今回が初めての“帰省”だそうです。


【山梨から来たデジタル村民】「これまではデジタルの中でしか絡んでなかったので、実際に来てみてどうなのかなという感じだったんですけど、実際の人たちの方が温かいくらいの感じで接してくれたので、過ごしやすかったです」


NFTのプロジェクト開始から1年で1000人を超えるデジタル村民が誕生しました。すでに実際の住民の数を上回っています。


今後の目標は、この「デジタル村民を1万人にまで増やす」ことだと竹内さんは話しています。


【山古志住民会議 竹内春華代表】「1万人の仲間と800人の住民で、実際に住む住民とデジタル村民という境目さえない、新しい共同体のようなコミュニティーを作っていきたい」


人口800人の山古志が模索する新たな地域の形。
デジタルとの融合で、可能性は無限に広がっています。