コメの価格高騰が続く中、救世主となるのでしょうか。新潟県内の大手スーパーでカリフォルニア産と国産のブレンド米の販売が始まりました。気になる値段とそのお味は?
純白で粒が立ったおいしそうなおコメ。実はこれ、カリフォルニア産米と国産米のブレンド米なんです。

県内の『イオン』と『イオンスタイル』合わせて30店舗で8日から順次販売が始まりました。

その名も『二穂(にすい)の匠』。

カリフォルニア産米が8割、国産米2割の割合でブレンドされています。
気になる価格は4キロで3002円。5キロに換算すると3752円です。

イオン新潟青山店で売られていた県産コシヒカリは4730円でその差は978円。
先月24日から30日までに全国のスーパーで販売されたコメの平均価格 4206円と比べてもやはり手ごろ感がありますが、イオンリテールは「低価格で売ることが目的ではない」と言います。

【イオンリテール北関東・新潟カンパニー 広報マネージャー 山城篤司さん】「継続的に安定した価格を実践するためにこのブレンド米の販売を開始しました」

買い物客の反応は…
【買い物客は】「娘たちがブレンド米でも別にかまわないということで、一度食べてみようかなと思って」

気になるのはやはり味です。

【イオンリテール北関東 広報マネージャー 山城篤司さん】「食味感覚としては違和感ないというのが一番大きいと思います。それをブレンド比率でいろいろ試行錯誤して試したときに、8割(カルフォルニア産米)2割(国産米)が一番違和感なく食べられたということです」

実際に購入し、炊飯器で炊いて食べ比べてみました。まずは県産コシヒカリから。【記者リポート】「ちょうどよい粘り気で、噛めば噛むほど甘みが広がって、おいしいコシヒカリの味がします」

続いてブレンド米『二穂の匠』です。白く、粒も立っていて見た目はコシヒカリに劣りません。炊く際は、1合あたり小さじ1杯から2杯ほど水を多く入れると良いということです。

【記者リポート】「ホクホクです。コシヒカリに比べちょっと粘り気が少なくて、固い感じがします。ただ、噛めば噛むほど甘みが広がってきて十分おいしく感じます」

ブレンド米『二穂の匠』は6月までの販売を予定しています。

一方、江藤 農林水産大臣は今年の新米が出る夏まで毎月、備蓄米を放出すると明らかにしました。

【江藤拓 農林水産大臣】「上昇したコメの価格を落ち着かせるため、この夏の端境期まで切れ目なく、政府備蓄米が供給されるよう夏まで毎月政府備蓄米の売渡を実施する、7月まで4回やることになるのかな」

また、10万トンを対象に3回目となる備蓄米の放出を再来週に実施するほか、必要であればさらなる対応を検討する考えも示しました。

備蓄米はすでに2回に渡って合わせて21万トン放出され、先月下旬から店頭での販売が始まっています。