『SMiDデイサービスなな色』は、これまで看護師として医療的ケア児の訪問介護を行ってきた金子まゆみさんが中心となって設立されました。

【NPO法人Briidge.金子まゆみ理事長】
「新潟市内には重症心身障害児を受け入れてくれている施設が主に3つしかなくて、その中でさらに呼吸器のついている医療的ケア児っていうと、もう狭き門になっていて、今はほとんどないっていう現状」
「出産した後に、育休が明けてお仕事をされる予定であったお母さんが、こういう施設ができることで、社会復帰をしたり、あるいは休むことができる…」

『なな色』のように、重度の障害がある子どもを主に対象としている児童発達支援施設は、たんの吸引器や人工呼吸器といった医療機器を扱います。
看護師などのスタッフが必要となりますが、金子さんによりますと看護師の中でも人工呼吸器の扱いに慣れている人は少ないそうで、設立には高いハードルがありました。
また、施設で使う器具・絵本・おもちゃなどの多くは、医療的ケア児がいる家庭などから寄付してもらったそうです。

「これは“座位保持椅子”っていうものです。重症心身障害児の子たちって自分で座ることができないので、これで座った姿勢を取ってもらうもの」
「このたんを吸引する機械は、医療的ケア児のお子さんからなんですけど、だいぶ呼吸状態が回復してもう必要なくなりましたってことで…」