新潟県産米の海外輸出が順調に伸びる中、主要な輸出先であるアメリカへ効率的にコメを運ぶためのルートを探る実証事業が始まりました。低コストのルートを作り、輸出拡大を狙います。
新潟東港の物流倉庫。積み上げられているのは、コシヒカリなどの輸出用の県産米およそ18トンです。

記者リポート
「アメリカ・ハワイに向けて輸出されるコメが、次々とコンテナに積み込まれています。およそ1か月ほどかけて現地に到着します」
コメは新潟東港で船に積まれ出港し、韓国の釜山を経由して、ハワイまで運ばれます。

どうやったら効率的にハワイに輸送できるかを検討するための実証事業で国の補助事業を活用し、農機メーカーが担当しています。
県産米の海外輸出は量、額ともに年々伸びていて、去年は過去最高となりました。
中でもアメリカへの輸出額は…

県農林水産部 戸松恒 政策企画員
「香港、シンガポールに次いで3番目にシェアの大きい地域になっています」
これまで新潟からハワイに向けてコメを輸出する際は、いったん京浜地域を中心とした県外の港まで陸路で行き、そこから船で運んでいました。
それを新潟港から輸出することで、輸送費の削減を狙います。輸送コストやかかる日数、コメの品質などを新潟港からの場合と京浜地域の港の場合で比較します。

県農林水産部 戸松恒 政策企画員
「輸送コストが低減できるルートとして、この新潟港が活用することが有効なのであれば、ぜひこの新潟港を利用した形での輸出に、みなさん取り組んでいただければ」
県は、今年度中に比較した結果をまとめ、企業向けに共有するということです。