原子力発電所の再稼働について新潟県の花角英世知事は「県民に信を問う」と繰り返していますが、具体的な方法はこれまで述べていません。
柏崎刈羽原発7号機の再稼働について「要請があれば応じる」と述べている柏崎市の桜井雅浩市長は、こうした知事の姿勢に対し「考えを明らかにすべき時期だ」と促しました。

花角知事が再稼働について「県民に信を問う」と繰り返しながらその方法を明らかにしない中で、県民投票に向けた動きが始まったことについて聞かれた柏崎市の桜井雅浩市長は次のように述べました。

「“信を問う”という言葉だけが、もう5年も6年も踊ってるわけです。じゃあ“信を問う”というのはなんなんだと。何の答えもないというのは、私はやはり政治家としては望ましくないなと」

そして「考えを明らかにすべき時期に来ている」と知事に迫りました。
また、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料が青森県むつ市の中間貯蔵施設へ9月に搬出されたことについて市長は「小さな一歩かもしれないが核燃料サイクルが動き始めた」と述べました。

「電源が失われた場合に使用済み核燃料そのものもリスクになるというのは前から申し上げたところでございます。そういった意味で、そのリスクが軽減されるといった部分はもちろんあろうかと思います」
その上で、青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の完成が遅れていることを踏まえ、「最終処分場の問題を含め、国として本腰を入れてほしい」としています。











