家族は、さちさんが4歳のころに吃音の兆候に気付いたそうです。

太田さちさん
「記憶はないんですけど、ずっと繰り返しちゃう最初の言葉を」

吃音があることで、さちさんは今でも忘れられない辛い思いをしたことがありました。
「小学校の時に学校の校内放送をしたときに言葉が全然出なくなっちゃって、途中で泣いたりとかやめたことがあったので、それが一番トラウマで…」

『注文に時間がかかるカフェ』は2021年から全国25か所で開かれています。
自身も吃音がある奥村安莉沙さんが自らの経験をもとに始めました。

『注文に時間がかかるカフェ』発起人 奥村安莉沙さん
「接客に挑戦を子どものころからしたくて、吃音がすごく重くてあきらめて大人になったんです。ただずっとやりたい気持ちが強くて、吃音があっても安心できるカフェがあったらいいなと思って、このカフェを始めました」

奥村さんは去年11月、佐渡市の小学校で自身の吃音について講演しました。
その際に「注文に時間がかかるカフェを開催してほしい」と声をかけられ、県内で初めて佐渡市で開催することを決めました。

さちさんは、学校の便りでカフェの開催を知り、応募することを決めました。
「応募した理由の中にも、自分に自信がつくようにと。佐渡でやるって聞いて、お母さんと話してやってみようとなって決めました」