「直播栽培」という稲の栽培方法の実演見学会が新潟県上越市で開催されました。生産コストの削減や高温対策につながると期待されています。

上越市の田んぼで行われたのは『水稲V溝乾田直播栽培』という栽培方法の講習会です。専用の重機で乾いた田んぼにV字型の溝を掘り、直接、種と肥料をまく方法です。

苗を育てる『育苗』と田植えを省略できるため労働時間で2割、1000平方メートルあたりの生産コストで1割の削減効果が期待されるということです。また、穂が出る時期が10日から2週間ほど遅くなるため、暑さのピークを避けた登熟期を迎えられ、高温障害による品質低下が避けられることも期待されています。

農業法人 高野生産組合 閏間忠裕 代表理事
「春の苗作りの精神的負担が抑えられる。同じ品種を作っても収穫の時期がずらせることによって幅広く収穫できること。あとは人件費が抑えられる」

見学会にはおよそ100人が参加し、直播栽培について理解を深めていました。