“スマホでなんでも手に入る”時代に…
石坂さんが出雲崎町でつくったこの場所は、今や地域の人にとっても欠かせない存在になっているようです。

長岡市から来た人
「ここで知り合った人もいるので。ここがなかったら、多分一生会わなかっただろうなという人もいる。人と人もつなぐし、本と人とつないでくれるし」
見附市から来た人
「読みたいと思って買ったり借りたりはするけど、そこで終わってしまうことが多いが、すごくここに来たらまた読みたくなった。この写真も素敵な感じがしたので、あとこの言葉と。開けるのがまた楽しみ」

『蔵と書』が開いているのは月に5日の不定期。
石坂さんの次なる目標は「本をつくること」で、『蔵と書』が誕生するまでの歩みやこれまでの活動を一冊の本にしたためているそうです。
スマホでなんでも手に入るこの時代に、紙の本にこだわりページをめくる…
石坂さんは、その時間がもたらす価値を『蔵と書』から発信しています。

石坂優さん
「(本は)世界への扉であり、いつでも寄り添ってくれる友であり、面白い人間への近道。ここがあったことが誰かの心に一人でも多く残ってほしいなって思うし、ここで感じたことだったりとか、笑顔になれたなとか、ちょっとでも人生にプラスになっていたら嬉しいなって思う」