青森県弘前市を中心として弘南線・大鰐線の2つの鉄道路線を運営する弘南鉄道。
1926年(大正15年)に設立した北国のローカル鉄道から、今回は雪をかき分けて進む除雪車両「ラッセル車」とリニューアルデビューしたイベント列車「津軽『時巡』号」を紹介します。
弘南鉄道の五十嵐慶太朗さんに紹介いただきます。

冬に欠かせないラッセル車、しかし…

弘南鉄道 五十嵐慶太朗さん
「弘南鉄道には様々な列車があります。その中で冬に大活躍する車両がラッセル車です。ラッセル車は線路上にある雪をかき分け、冬でも電車が定時運行できるよう線路を守っています。弘南鉄道のラッセル車は国内最古級で、重く湿った雪も勢いよくかき分けていくパワーがあり冬の青森には欠かせない存在です」

重厚な黒いボディーに“鉄仮面”と称される「いかつい顔」が特徴のラッセル車。
要となるのが、左右にあるウイングです。ウイングを広げることで雪を線路の脇に飛ばすことができます。


小野寺紀帆アナ
「昨シーズンは、弘南線と大鰐線で計44回出動したということなんですが、今シーズンはいかがでしょうか?」
弘南鉄道 五十嵐さん
「今シーズンは弘南線が1回、大鰐線が1回の各1回ずつとなっております。今年は雪が少ないためそうなっております」
雪が少ないため出動回数は激減しているようです。しかし、ラッセル車は走行以外でも大活躍。
車両見学会や運転席に座って操作ができる操作体験会、鉄道ファンの要望に応じた貸し切り撮影会など、ローカル鉄道のPR役を担っています。