◆一通のメールから「運命だと感じた」

三上愛結さん
「帰省するたびに県内の古着屋さんを巡ってて。その中で、商品のラインナップが自分に1番しっくりきたのが、この『TOY SOLDIERS』だったんですよ。それで、めっちゃ(言葉を)調べて丁寧に固い文章でメールしたんです。ここで働きたいって」

三上さんが倉内店長に宛てたメール

開業当初から、倉内店長のもとにはSNSなどを通じて「バイトをしたい・働きたい」などのメッセージを送る学生や、中高生も少なくなかったという『TOY SOLDIERS』。しかし、県内で古着屋を3店舗展開させたいという考えを持ちながら経営していた倉内店長は、『TOY SOLDIERS』自体の地盤を固め、数年間、安定して経営が続くまではバイトやスタッフを雇う余裕はないことから、断っていたという。

こうしたなか、三上さんからのメールが届いたのは、開業から2年後の2021年のことだった。青森市の古着屋として『TOY SOLDIERS』が地元に根差しはじめ、近い将来、2店舗目の古着屋開業を丁度思い描き始めた頃だった。

TOY SOLDIERS 倉内秀憲 店長
「本当にこれは運命だと感じた。こんなタイミングで、スタイリストの専門学校で勉強をした人が『うちで働きたい』と連絡してくれたのは。なんてすごいタイミングだと思って面接しましょうとなった」