1月5日、東京・豊洲市場で開かれた初競りで青森県・大間産の238キロのクロマグロが1億1424万円の最高値で競り落とされました。一番マグロの漁師となったのは大間町の菊池正義さん(57)正真さん(32)親子です。

正義さんは30年近くマグロ漁師をしていて、2023年まで2年続けて〝2番マグロ〟とあと1歩で涙を呑み、今回、初めて一番マグロを射止めました。
一番マグロは12月31日深夜に延縄漁で15分ほど格闘し、「釣り上げたときはもしかしたらこれはいけるのじゃないか」とこみ上げた気持ちをふり返りました。
4年ぶりとなる一番マグロの1億円突破に「うれしいとかではなくて驚いている」と話していました。

以下は菊池正義さんのコメント概要
Q釣り上げたときの感想
「釣り上げたときはもしかしていってくれたら。選ばれればいいなと」
「(一番マグロへの憧れは)ずっと持っていましたね。」
Q一番マグロとの連絡があったのは
「5時過ぎ。実感がなかった」
Q一番マグロの4年ぶり1億円突破について
「びっくりした。うれしいとかではなくて驚いている」

青森県大間町の大間漁港では、3日夜から、2024年最初のマグロ漁が行われていて、船からは100キロを超えるクロマグロが次々と港に揚げられていました。 漁協関係者によりますと、12月29日から年末までに今回競り落とされたとみられる230キロを超える大物を含む約20本が水揚げされたということです。

5日の初競りに向け大間漁協からは、4日、2回に分けて約40本のマグロが豊洲市場などに向け出発していて、13年連続となる最高値獲得に向けて関係者たちの期待が高まっていました。

以下、過去15年の初競りで最高値となったマグロの価格一覧です。

【2023年】大間産212キロ3604万円

【2022年】大間産211キロ1688万円

【2021年】大間産208.4キロ2084万円

【2020年】大間産276キロ1億9320万円※令和初の1億円超え

【2019年】大間産278キロ3億3360万円※豊洲市場へ移転。過去最高値

【2018年】大間産405キロ3645万円

【2017年】大間産212キロ7420万円

【2016年】大間産200キロ1400万円

【2015年】大間産180.4キロ451万円

【2014年】大間産230キロ736万円

【2013年】大間産222キロ1億5540万円※初の1億円超え

【2012年】大間産269キロ5649万円

【2011年】函館戸井産342キロ3249万円

【2010年】大間産232キロ1628万円

【2009年】大間産128.4キロ963万円

※写真は提供・菊池正義さん