青森県内に住む60代の男性が仮想通貨による投資を名目に総額839万7000円の現金をだまし取られ、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
弘前警察署によりますと11月7日、県内に住む60代の男性がインターネット上で「250ドルを投資したところ50万円になった」という記事を見つけ、掲載されていた電話番号に連絡したところ「アジアFXプロ」を名乗る女から投資話を持ちかけられたということです。
男性は手始めに3万7000円を投資したところ、利益が出たとメールで伝えられました。その後、アジアFXプロの「ハラ」を名乗る男から電話があり「ビットコインの取り引きで利益を上げられる」「取引するには取引所での口座開設やアプリのダウンロードが必要である」などと説明されました。
男性は指示にしたがって口座開設やアプリのインストールをした上で、12月12日から20日の間、2回にわたり投資金として現金合計219万円を指定された口座に振り込みました。
その後、12月28日にアプリで約1600万円の利益が上乗せされていることを確認した男性が出金手続きを依頼すると「ハラ」から「出金するには私や私の会社に手数料を支払う必要がある」と説明され、男性は出金手続費用として同日2回にわたって現金合計617万円を指定された口座に振り込みました。その後、さらに出金手数料を要求された男性が不審に思い「アジアFXプロ」について調べたところ被害に気付いたということです。
男性の被害額合計は現金839万7000円にのぼり、警察は投資話は勧められた場合必ず家族や知人・警察等に相談し一人で対応しないよう呼びかけています。












