「私の味が『一番自分に近い』と」ミサオさんに“弟子”と認められた小嶋さんの思い

桑田ミサオさん(取材当時94歳)
Q.ここがコツだという所を教えてください。

「すべてが。『こういう所がもう少し何とかならないかな』って。それが分かるまでは相当時間がかかる」

ミサオさんは35年間にわたって笹餅を作っていましたが、96歳になる2023年2月に高齢のため引退することに。そのミサオさんが“弟子”と認めたのが8年ほど前から一緒に調理場に立っていた小嶋さんでした。

小嶋美子さん(63)
「(スーパーの)担当だった人がミサオおばあちゃんに会いに行ったみたいなんですよ。そしたら私の味が「一番自分に近い」と言っていて、「ああそうなんだ」と」

小嶋さんは手始めに2022年6月から地元の産直施設で笹餅の販売を始め、売れ行きは上々だといいます。

産直メロス マネージャー毛内秀登さん
「(小嶋さんは)いまやもううちの本当に売り上げの柱になっていましたのでぜひこれからもなんとか、うちらも頑張るけれども小嶋さんにも頑張ってもらいたいなと思います」

今月からはミサオさんの後継者として町内のスーパーでの販売も始まりました。
初めての納品日の前日、小嶋さんは現在施設で暮らすミサオさんからこんな言葉をかけらました…。