童謡「赤とんぼ」で描かれている夕焼けと赤トンボの情景。郷愁を誘いますよね。ただ、赤トンボは近年青森県内でも激減していて、こうした景色は失われつつあります。その原因とは。そして、歌で描かれた情景を守る取り組みを取材しました。

トンボの産卵場所となっている青森県つがる市の平滝沼です。こちらで定期的に観察をしているのが青森県トンボ研究会の代表・奈良岡弘治さんです。
青森県トンボ研究会 奈良岡弘治さん
「これがアキアカネのメス。メスは赤くなるのと赤くならないのがいる」

赤トンボは「アカネ属」というグループに属するトンボの総称です。日本には約20種類いて代表的なものが「アキアカネ」でした。県内でその生態を半世紀にわたり観察している奈良岡さんは近年、アキアカネの数は激減しているといいます。