ガソリンを始めとした燃料価格が約15年ぶりの高値となっていて、先行きも不透明です。こうした中、運送業界も苦境にあえいでいます。そこには、この夏の異常な暑さ、さらには今後迎える問題もはらんでいます。
青森県十和田市の新成運輸は、建設機材などを運ぶ事業を手がけています。保有するトラックなどの車両は計16台。昨今の燃料高騰で使用する軽油が1リットル161円を超えたため、今年4月から7月までの燃料費は、去年の同じ時期と比べ100万円ほど増え、経営が厳しさを増した言います。
全日本トラック協会によりますと国内の運送事業者の99%が小規模事業者で、構造的に経費となる燃料費が上がれば、直接、経営を圧迫します。こうした中、今年は更なる厳しさも加わっています。
※「あっつい。こんだけすぐに暑くなるんだよ」
この夏の異常な暑さは、燃費の悪化にも繋がっています。
※新成運輸 雇地三起社長
「アイドリングストップとか色々考えたりしますが、暑さが影響してエンジンが止められないとか/やはり待機中の燃料の低減はできなくなってきている」
青森県トラック協会は去年に続き、車両1台につき最大で6万円を支給する支援金制度を設けていますが、さらに業界に追い打ちをかけているのがいわゆる「2024年問題」です。政府は長時間労働が課題となっている運送業について、2024年4月から年間の時間外労働の上限を960時間に制限します。このため業界では人件費を抑えれば人手不足につながり、八方ふさがり状態です。
※新成運輸 雇地三起社長
「燃料が上がったからといって、それを運送価格にすぐ転嫁できるかといったらそうもいかない。お客様とも話をしていかなければいけないのでこれからの対策になると思っています」
岸田政権は「ガソリン補助金」の延長などの検討に入っていますが、運送業界では待ったなしの状況になっています。












