青森県弘前市の学校法人・弘前厚生学院は2024年度末での閉校を決めたことがわかりました。学校側は少子化が進むなか学生の確保に苦慮し、苦渋の決断にいたったとしています。

弘前厚生学院によりますと、7月末に開いた理事会などで2024年度は学生の募集を停止し、年度末に在校生が卒業するのにあわせて閉校することを決めたということです。

弘前厚生学院は1942年に前身となる養成所が開設され、多くの保育士や介護福祉士を育成してきましたが学校側は急速に進む少子化で学生の確保に苦慮し経営を存続させることが極めて困難として苦渋の決断に至ったとしています。

現在は、保育士を養成する「こども学科」に49人、介護福祉科に12人が在籍していて、教育と就職支援を継続するとしています。また、学校法人が管理している国の重要文化財で旧陸軍の厚生施設だった旧弘前偕行社については、弘前市を始め関係機関と慎重に最善の方法を協議したいとしています。