6月も中旬、これから行楽やまつりシーズンが本格化して、車を使う機会がさらに増えてきます。そこで気をつけたい、注意したいのが、運転をする際の「足元」。サンダルやハイヒールなどを履いて車を運転することはないでしょうか。全国的には条例などで禁止されていますが、青森県ではこれを定めていないんです。安全のためにできることなどを取材しました。
運転するときサンダル履きますか?
※ドライバーは
「(運転で)サンダルとか履きます」
「帰宅通勤で運転するときにちょっと履く」

暑くなり始めたこの時期、ちょっとした買い物などの際、通気性が高く楽に履くことができるサンダルなどで車を運転することありますよね。一方で、こんな意見も。
※ドライバーは
「ズックじゃなきゃ絶対だめ、歳だから」
「(Qどう運転しづからったですか)脱げてくる」
こちらは、日本自動車連盟=JAFが公開している実験の動画です。

ビーチサンダルでブレーキを踏んだとき、サンダルがペダルに引っかかっています。一方、ハイヒールを履いた場合は、つま先でのペダルを操作することになるため、微調整ができていないことが分かります。


サンダルやハイヒールなどを履いての運転が事故の要因になりうることを示しています。県内の自動車教習所ではどのように指導しているのでしょうか。
不適切な履物の場合は違反になる?
※マツダドライビングスクール青森 横澤さつき指導員
「公安委員会遵守事項義務違反、もしくは安全運転義務違反に該当する可能性がある。教習及び検定の前には履物の確認をし、不適切である場合は貸し出し用の靴と交換しています」

安全運転義務違反は、履物が原因でアクセルやブレーキの操作を誤って事故を起こした場合に該当する可能性がある違反項目です。一方の公安委員会遵守事項違反は、各都道府県が取り決めた規則で、事故の有無に関わらず、サンダルや下駄、ハイヒールなどを履いて運転しているとこの違反に該当する可能性があります。


ドライバーが履いていたものが原因で、子どもが事故に巻き込まれてしまったケースも起きていて、こうしたことを背景に2019年、全国的に規則や条例の見直しが進みました。しかし、青森県は、運転に支障が出る履物の定義が曖昧だとして、このタイミングで条文を削除、全国で唯一、運転時の履物に関する規則がなくなりました。
