青森県知事選では人口減少や子育て対策や青森県の基幹産業=農林水産業の振興などを各候補者が訴えています。その分野の「現場」が新しいリーダーに寄せる期待・思いを取材しました。
5月、青森市で行われた子育て世帯を支援するためのイベントです。使わなくなった子ども服などを持ち寄って必要とする人たちに格安で販売。イベントを主催する団体で代表を務める津島裕子さんも小学生になる子どもがいて子育てをする人たちの不安や悩みを聞く機会が多いと言います。
※リングリング実行委員長 津島裕子さん
「うちは小学生なのでまだ全然微々たるものっていうか中学高校大学っていう方がもっともっとお金かかるらしいよと聞いていますし、特に制服なんかは日本一青森の制服が高いと聞いていますのでなんかなんでだろうなと」
人口減少に歯止めをかけるため子育てにかかる経済的な負担を軽減する息の長い支援が必要だと考えています。
※リングリング実行委員長 津島裕子さん
「そっちの方にもっと支援的なものがあった方が将来的には安心できる気がしますね」
一方、青森県の基幹産業=農林水産業の振興・活性化も喫緊の課題です。フルーツの栽培をはじめ農業が盛んな南部町。ここで農業の6次産業化やまちづくりなどに取り組む団体で事務局長を務める沖田城司さん。農家の人たちとのやりとりを通して農業の厳しい現状を感じると言います。
※NPO法人青森なんぶの達者村事務局長 沖田城司さん
「(天候に)左右されながらなおかつ経費がすごくかさんでしまう。費用対効果が伴わないと若い世代で一次産業をやりたい人が少なくなってくるのも納得できる部分では正直あるのでそこが一番不安」
少子高齢化や人口減少、先行き不安も加わっての担い手不足。
※NPO法人青森なんぶの達者村事務局長 沖田城司さん
「一次産業従事者の方の所得向上地位向上が一番期待している。一次産業分野は青森県はもっと発信・向上させていかないといけない。そこを新たなリーダーの方に期待している」
青森県の様々な「現場」で新たなリーダーへの思い・期待が込められています。