20年ぶりに新たなリーダーが誕生する青森県知事選挙は、選挙戦は終盤に向けてますます熱を帯びています。立候補しているのは届け出順に、前のむつ市長・宮下宗一郎候補44歳、元むつ市議会議員の横垣成年候補63歳、前の青森市長・小野寺晃彦候補47歳、仙台市の元会社員・楠田謙信候補66歳の4人です。

各候補者の終盤に向けた戦いをお伝えしていきます。今回は、前のむつ市長・宮下宗一郎候補です。草の根運動で支持拡大に奔走しています。

前のむつ市長・宮下宗一郎候補は「青森新時代」をスローガンに青森県内を駆け回っています。


※宮下宗一郎候補
「青森新時代は実行力、発信力、スピード感の時代だ。いち早く短命県、所得を最下位から脱出していくためには新しい政策の発想・実行力そして皆さんに共感していただいて、みんなで前を進むための発信と、そして国をも変えていく発信力が必ず私たちには必要になります。」

20年ぶりに誕生する県政の新たなリーダーには、実行力、発信力、スピード感が必要だと語気を強めます。


※宮下宗一郎候補
「踏まれても踏まれても枯れることはない。雑草という名の草はない。この雑草の名は宮下宗一郎だ」

街頭演説では自身を「雑草」にたとえ、どんな困難に直面しても屈しない「忍耐強さ」を訴える声に熱が入ります。


※宮下宗一郎候補
「私は絶対に負けません。必ず皆さんのために皆さんからいただいた温かい心、温かい言葉を養分として6月4日に大きな大きな花を咲かせます」

選挙戦の2日目、5月19日には2014年に亡くなった父・順一郎さんの命日を迎え、むつ市の墓を訪れて静かに手を合わせました。宮下さんは東北大学卒業後、国土交通省へ。その後、外務省に出向してニューヨークにいた頃、当時・現職のむつ市長であった順一郎さんが急逝し父の思いを受け継ぐために政治の世界へ飛び込みました。


※宮下宗一郎候補
「どこへ行っても必ず宮下順一郎の名が出てくる。世話になったとか楽しい思い出があるとかそういう話を全県で聞いています。きょうこうして命日に墓前に私自身はお礼を伝えに来ましたし、このことによって陣営も引き締めて」

今回の知事選では、自民党、公明党、立憲民主党がいずれも「自主投票」と決め、宮下さんに政党の後ろ盾はなく草の根運動で支持拡大を図っています。


※宮下宗一郎候補
「津軽も南部も関係なく、私を絆を結んできた多くの皆さまがいます。その絆こそ私自身の組織です」

宮下さんのテーマカラーである「青」を意識して青いタオルや服を身に着ける人が増え、街頭には老若男女が足を運んでいます。


※宮下宗一郎候補
「四つ葉のクローバーをいただきました。ありがとうございます。『これはラッキーだよ。見つけたらからとっておいてね。』非常にやさしい言葉を掛けられました。勇気が湧きました」

県政史上初・下北地方出身の知事誕生となるか。持ち前の発信力を武器に終盤戦へと向かいます。