新しい知事が20年ぶりに誕生する青森県知事選挙に向けてポスター掲示板の設置作業が1日始まりました。選挙の告示まであと2週間あまりとなる中、立候補を表明した候補予定者はこの週末、各地区で活動を展開。知事選は事実上の選挙戦へ突入しています。

宮下宗一郎氏は30日、青森市長島で後援会の事務所開きを行い神事で玉串を捧げて必勝を祈願したあと、会場が市内のホテルに移され、市町村長や県議会議員などが出席しました。

宮下氏は知事選で掲げる政策について12項目の政策集をまとめ、5月7日に発表する予定です。

※知事選に立候補表明 宮下宗一郎氏
「どういうふうな青森県にしたいか、新しいリーダーとして何を目指すのか私は常に明確に答えている。青森県が若い人たちであふれる。若い人たちが戻ってくる。そのための政策を実現させる」

宮下氏は3月から知事選に向けた活動を始めてすでに青森県内を一巡していて、今後はSNSを使った活動にもさらに力を入れる方針です。

※宮下宗一郎氏
「この戦いは、政治の歴史を変える戦いです。青森県が大きく変革し、そして、日本が変わっていく。その青森新時代を皆さんにお約束申し上げまして、私の事務所開きの所信とさせていただきます」

また、同じく知事選に立候補を表明している小野寺晃彦氏は30日、青森市長の最後の公務としてサッカーJFLの試合に出席しました。このあと、七戸町で初めて開いたタウンミーティングに臨み上北地方ではアートや国際交流が盛んなことをいかして年間50件の起業を目指すことなどを訴えました。

※小野寺晃彦氏
「青森市で、市長をきょうまでやらせていただいたからこそ思う。バランスをしっかりとる、バランサーとしての力を発揮して、また、財政のプロとしてしっかり財源を見つけられる責任あるスタイルで仕事をしていきたい。実行力を持つリーダーとして臨んでいきたい」

小野寺氏は1日午後7時に知事選の政策を正式に発表したあと、青森県内各地区を巡り訴えを浸透させる方針です。

※小野寺晃彦氏
「18日経てばスタートしますから、スタートした時にはすべて、レールができているから、その意味ではスタートするまでになにができるのか、大詰めの大詰めです。(青森市長の)公務もしっかりやるというところも含めて私が選んだ道。悔いなく全身全霊で臨むと決めた以上は、やれることすべて悔いなくやっていきたい」

このほか知事選には、宮城県仙台市の楠田謙信(くすだ・けんしん)さんが立候補を表明しています。

青森県知事選は5月18日に告示、6月4日に投開票が行われます。