任期満了に伴って6月に行われる青森県知事選挙についてです。出馬を表明している青森市の小野寺晃彦市長が4月30日付で退職することが決まりました。これから各陣営とも知事選へ活動を加速させますが、現職の三村知事は告示まで3週間切るなか政策論争が盛り上がっていないとして苦言を呈しています。
青森市の小野寺晃彦市長は28日午前9時、市議会の奈良岡隆議長を訪ねました。
※青森市 小野寺晃彦市長
「一身上の都合により、令和5年4月30日に退職をしたいので申し出をさせていただきます」
小野寺市長から退職申出書が提出されたことを受けて、午前10時から行われた市議会臨時会では補正予算案が可決されたあと退職について採決が行われました。その結果、全会一致で4月30日付けの退職が決まりました。
※青森市 小野寺晃彦市長
「私はこれからも青森市長として積み重ねてきた経験を糧に、それぞれの圏域ごとの強みを生かして発展する、新たな青森の創生を目指して、全身全霊で(知事選を)戦い抜いていく覚悟であります」
2016年の初当選から2期7年青森市政を担ってきた小野寺市長。すべての業務を終えた28日正午過ぎ、花束を受け取ると多くの職員に見送られながら市役所をあとにしました。小野寺市長の退職について、同じく青森県知事選へ出馬を表明している前のむつ市長・宮下宗一郎氏は労いの言葉を口にしたうえで来たる選挙戦に向けて自身の思いを述べました。
※前むつ市長 宮下宗一郎氏
「県民のみなさまのために、青森県の未来のために立ち上がっている。当初の志を達成するために、活動しているので周りの環境がどう変化しても、当初の気持ちがゆらぐことはありませんし、自分の道をしっかりと進んでいきたい」
このほかに青森県知事選には宮城県仙台市の元会社員・楠田謙信氏も立候補を表明しています。ほかにも候補者擁立を模索する動きがあり、これから各陣営とも知事選に向けた活動を加速させていきます。
ただ、現職の三村知事は告示まで3週間を切っているにも関わらず、政策論争が盛り上がっていないとして、28日の定例会見で苦言を呈しました。
※三村申吾知事
「政策的なものがない。わかりやすい政策を並べていただき、具体論もいつまでにどうするかも含めて。当たり前、選挙だもの、政策をちゃんと出してもらわないと」
青森県知事選と青森市長選はともに6月4日投開票で同日選となります。