青森ねぶた祭の制作第一人者である「ねぶた名人」、11年ぶりの誕生です。第7代名人に選ばれた竹浪比呂央(たけなみ・ひろお)さんは、今回の認定を契機に現役のねぶた師としてさらなる可能性の追求を目指しています。

※第7代ねぶた名人竹浪比呂央さん「決定した時は緊張したというか、背筋がすっと伸びて、身体にいつもと違う力が入った」
第7代ねぶた名人に選ばれたことへ喜びを口にする竹浪比呂央(たけなみ・ひろお)さん63歳。青森ねぶた祭保存会が27日、竹浪さんが高い制作技術を持ち後継者も育成したとして、名人とすることを決めました。

旧木造町出身の竹浪さんは子供の頃に見たねぶたの迫力に圧倒されて制作に携わるようになり、1989年にねぶた師としてデビュー。ねぶたを「紙と灯りの造形作品」と捉えて新たな可能性を追求し続け、これまでに最優秀制作者賞を8回獲得しています。また、弟子の手塚茂樹(てづか・しげき)さんや野村昂史(のむら・たかし)さんをデビューさせるなど後進の育成にも力を入れてきました。現在も大型ねぶた2台を手がけていて、自身の節目を飾る作品を完成させたあと、ことしの祭開幕日の前日、8月1日に顕彰状が授与される予定です。



※第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん「できれば90歳ぐらいまではやりたい。名人というよりもまだまだ挑戦者。さらなる驚きを、皆さんにしてもらえるようなねぶたを考えている」
ねぶた名人の誕生は2012年の千葉作龍(ちば・さくりゅう)さん、北村隆(きたむら・たかし)さん以来11年ぶりとなります。
