世界自然遺産「白神山地」へ通じる青森県西目屋村の県道=通称「白神ライン」で冬の間の通行止めが解除され、25日開通しました。村の観光関係者は観光シーズンの本格化に期待を寄せています。
県道岩崎西目屋弘前線通称「白神ライン」は25日正午に通行止めが解除され、続々と車が白神山地方面へ向かいました。開通したのは、砂子瀬(すなこせ)から暗門(あんもん)までの7.4キロです。暗門で車を止めて入山した人たちは白神山地を散策してブナ林の大自然を堪能しました。
※和歌山県からの旅行客
「自然林の中を歩くというのとブナ林の新芽の中を歩いてくるというのがすごくいいと思った。水の音も癒されますし」
※巡視員
「ここ全部雪ですよ本当は降った割には解けるの早い。半月もすればほとんどなくなると思います」
おととしの土砂崩れの影響で去年はいつもより3か月遅れて7月に白神ラインが開通したものの8月には大雨で通行止めとなり、村の観光は大きな打撃を受けました。暗門にある観光施設「アクアグリーンビレッジANMON」も観光シーズンの到来を迎え意気込んでいます。
※アクアグリーンビレッジANMON 三浦泰幸 支配人
「今の時期ですと芽吹き始めた深緑がこれからどんどんきれいな色になっていきます。ぜひその芽吹き始めたブナを楽しんでいただければ」
また、津軽ダムの水陸両用バスも4月29日から運行が予定されています。去年の大雨では、約1000人の予約がキャンセルとなっただけにバスを運営する会社は期待を膨らませています。
※ブナの里白神公社津軽白神ツアー 濱中 真 所長
「本来であればさくらまつりと白神山地の深緑をセットでゴールデンウィーク盛り上がってましたが、サクラが終わってしまったのでぜひ深緑を十分楽しんでいただきたい」
砂子瀬ゲートの付近は、土砂崩れの影響で片側交互通行が続きますが通行時間は午前8時から午後6時まで延長され、世界遺産登録30周年の白神産地への玄関口の役割を果たします。