自民党の総裁選挙が4日投開票され、新総裁に高市早苗氏が選ばれた。結党以来初めての女性総裁が誕生した。

青森県選出の自民党国会議員が、4日青森テレビなどの取材に応じ、決戦投票での投票先などを明らかにしました。

<神田潤一衆議院議員>
1回目 小泉氏 決戦投票 小泉氏

【投票理由などのほぼ全文です】

-今回の結果に対しての受け止め
私が応援した小泉進次郎さんが残念ながら決選投票まで行きましたけども、新総裁になれなかったという点については大変残念に思っております。ただ、青森県については小泉進次郎さんが高市早苗候補者の票も上回って最も多い得票を頂いたというのはある程度私の主張が青森県の党員の皆さんに届いた面もあるのかなという風に思っています。また決選投票の前の高市候補者の演説は党の一致結束、そして全員が力を合わせて日本の為にがんばろうというその演説は私は非常に素晴らしい演説だったなという風に思っています。あの迷っていた人はその演説を聞いて高市さんに投票された方もいたのではないかなと。高市新総裁にはぜひ党の一致結束そしてリーダーとして引っ張っていって、この日本のために自民党の力を最大限に発揮できる、そういうチームを作っていただきたいと思いますし私もしっかり高市新総裁のもとで働いて働いて働いてまいりたいという風に思っております。

-今回の敗因は
敗因というかいろいろなことが選挙期間中にありました。ただ、小泉候補者はまったくぶれることなくしっかりとチームの先頭に立って戦っていただいたと思いますし、我々としても非常に全力で戦ったということですので、我々の敗因というよりはやはり高市さんの訴えが党員の皆さんに響いたのではないか、党員の皆さんにより高市さんの訴えが直接響いたということかなという風に思っています。

-小泉さんになくて高市さんにあったものは
この1年間の国政での自民党の非常に厳しい審判を国民から頂いていた。それに対して高市さんが強い自民党、そして、強い自民党こそ強い国を作っていくと。やはり高市さんの強いメッセージというのが今の自民党に必要だと党員が判断されたということではないかという風に受け止めています。小泉進次郎さんの訴えた党の一致結束、一致結束した中で野党とも対話をしながら進めていくというところもある程度、実は高市さんの、去年も高市さんに比べればあ程度そういった小泉さんのスタンスという所に高市さんも寄ってきた部分があると思っていて、そういう意味ではある程度小泉さんの主張も一定の理解を得られながら、高市さんの新しい体制に活かしていっていただけるんではないかという風に思っています。

-どういう手腕をふるってほしいか
やはり誰が新総裁になっても厳しい不慣れであり、厳しいリーダーシップが求められるところだったと思います。やはり高市さんには一番最後の決戦投票での演説、あるいは新総裁になったあとの演説でもそうでしたけれども、しっかりと党の力を結束する、党の国会議員あるいは地方議員一人一人がすべてが全力を出し切れるようなチーム運営、そして人事ということをまさにおっしゃっていただいたと思いますので、私はそういうかたちでやっていただければしっかり自民党の再生を果たしていけるんではないと大いに期待したいと思います。

-野党との連携・高市さんが総裁になったことで拒否反応示す野党?
この選挙戦で高市さんは非常に総裁になったあとの連携についても主張してこられたという風に思っております。きょうのですね。これまでの高市さんの主張よりもマイルドに、いろんな人が高市さんに協力していけるような演説の内容だったと思いますから、高市さんも非常に野党との連携は意識されていると思いますし、そのように対応していけば、もちろん公明党さんとも野党ともうまい連携が作っていけるのではないかと、私はきょうの演説を聞いて期待を持ちました。

-ワークライフバランス 神田さんはいかがでしょう?
大変厳しい安全保障の環境だったりあとは経済もそうですしいろいろな課題が少子化、地方創生、いろいろな課題がある中で、とにかくみんなの力を結束して全力を出そうと、いうその心意気をワークライフバランスを顧みずにということでおっしゃったんだと思っております。私は非常に大事な心意気だと思っておりまして、私も全力を尽くしていきたいという風に思っております。国民のみなさんがワークライフバランスを顧みずにやってくれというわけではなくてそういう心意気でがんばっていこうと呼びかけていただいたという風に思っています。

-まさに取り組まなければならない政策的な課題は
まさに物価高について、あるいは物価高対策で生活が苦しいという方々にどういう政策をまず届けていけるのか、ガソリンの暫定税率もそうですし、給付金をどうするのか、野党との協力の中でどんな政策を訴えていくのか、非常に注目されていると思いますので、今回の総裁選でも訴えてこられた経済の点は国民の皆さんに期待されている一番最初に結果を出していかなければならないところだという風に思っております。

-あまり盛り上がらない総裁選と言われているところはどうか
私は非常にいい総裁選だったなという風に思っております。総裁選が大事なのではなくて、総裁選を経てどういう風に自民党が進んでいくのかというのが大事だと思っていて、最後に、さきほどから申し上げておりますけども高市さんの演説の中で一致結束して力を出し切って一つのチームでやっていこうってメッセージがあったというのは、すべての候補者に共通した今回の総裁選でのメッセージだったと思いますし、それが最後に非常に大きな形で共有されて前に進んでいこうというかたちになったというのは私は非常に良かったと言いう風に思っています。

私は小泉総裁の誕生に力を尽くしたわけですけれども、高市さんの戦い方も立派だったという風に感じますし、最後の演説は非常に私もいい演説だったなと。高市総裁のもとでこれならやっていけるかなという風に思いましたので、私は主張をとがらせて傷つけあう総裁選もあるのだと思いますが、いまのこの厳しい自民党、あるいはこう一つにして加地に向かっていかなければならないという状況の中ではいい総裁選だったのではないかという風に思います。

刷新感は私は小泉進次郎さんが去年とは違ってしっかりと安定感を打ち出したこととか、高市早苗さんがどんどんとがって自民党の保守の部分をとがらせていくのではなくて、一致団結して自民党が一つになってがんばろうと打ち出したこと。これは自民党が変わっていく、高市早苗新総裁の下で一致結束をしていくっていうのが私は新しい自民党のかたちになり得るんではないかなと思っています。変わったかどうかはこの総裁選だけではなくてこの先に評価が決まっていくことだと思ってますので、私はその可能性を感じられる総裁選だったかなという風に思っています。