卵の価格高騰が長引いています。菓子店にとってかき入れ時となるホワイトデーを前に今、卵を使わない商品の開発に力を入れる店舗もあらわれました。卵を使わないあの手この手の工夫を取材しました。

“物価の優等生”とされてきた卵の高騰

JA全農によりますと2月の平均卸売価格はMサイズ1キロあたり327円で去年の1.8倍、過去最高値を更新しました。さらに、品不足も深刻でその影響は十和田市の大竹菓子舗にも及んでいるといいます。

※大竹菓子舗 大竹正貴(おおたけ・まさき)店主
「使っている卵が去年の実績の半分しか出荷できないという業者もある。創意工夫で努力してやっていきます」

大竹菓子舗 大竹正貴店主

頭を悩ませる日々が続くなか、間もなく迎えるのがかき入れ時となるホワイトデー。そこで、ことしは卵やバターなどの動物性素材を使わない「ビーガン」のクッキーやパウンドケーキを開発しました。ごま油や豆乳、それに大豆バターなどだけで風味豊かな逸品に仕上げました。

卵を使わないクッキー 大竹菓子舗

※レポート 小野寺紀帆キャスター
「こちらが普通のクッキー。そしてこちらがビーガンクッキーです。見た目は同じクッキーですが何が違うのでしょうか。ビーガンクッキーいただきます。甘さ控えめで大豆バターの風味がほのかに広がります」

小野寺キャスターが食べたビーガンクッキー 普通のクッキーと見た目は同じ

店では今後、乳製品も価格高騰が見込まれることなどからビーガンスイーツの商品開発にさらに力を入れたいとしています。

※大竹菓子舗 大竹正貴 店主
「(買い求めるのは)健康志向の方であったりあとは女性の方。それでホワイトデー用にもいいかなと思って考えました。卵自体が出荷制限などこれからも出てくるとやはり色んなパターンを考えていかなければならないのでそういう中で考えています」