「いつかお店を…」子育てが落ち着いたらと思った矢先の乳がん

コーヒー豆の香りが漂い、雑貨に彩られた心地良い空間。鳴海絵美さん(45)が経営しているコーヒー店『COFFEE STAND Kello』です。

2023年4月、青森市合浦にオープンしました。コーヒーのほか、白砂糖・小麦粉・卵・乳製品を使わず、食材を48度以下の低温で調理して作る焼かないお菓子『ロースイーツ』などの軽食も販売しています。

アイスコーヒーとロースイーツ

現在、乳がんのステージⅣ。去年10月に、右肺と肋骨への転移が見つかりました。放射線やホルモン注射などで治療を続けながらも、来年春に小学校に入学する息子・澄春くんの子育てと店の営業に奮闘する毎日を送っています。

小学校への入学の準備も始まって、さらに忙しさが増す中、今月10日(土)11時から青森市で『ゆる~いがんサロンひとやすみ』と題したイベントを開催します。

『がんサロン』は、がんの治療中の人や、その家族はもちろん、治療を終えた人など“がんと闘ったことがある人”なら誰でも参加できる交流の場です。
鳴海さんは、治療で知り合った人たちの協力を得て、座ったままのヨガやハンドトリートメントを体験したり健康チェックを受けられたりするスタイルを提案。当日は、飲み物とロースイーツを味わいながら、ゆっくり語り合って過ごせるようにしたいと意気込んでいます。

※鳴海絵美さん
「不安な人たちの不安がちょっとでも解消されたり、笑顔で帰ってもらえたらと思っています。みんなでおしゃべりすることで、少しでも楽しい時間を過ごせたら」

こうして笑顔で治療と向き合い、同じ境遇にある人の支えになりたいと考えるようになるまでには、大きな葛藤と一人の友人の存在がありました。