青森県弘前市の高校生が雪国伝統の防寒着「角巻(かくまき)」を現代風にアレンジした「デザイン角巻」を作り、個性あふれる作品が11日披露されました。

華麗なターンを決めたモデルが羽織っている「デザイン角巻」。青森県立弘前実業高校の服飾デザイン科の3年生が観光関係の団体と連携して毎年制作していて、11日の発表会では今年の新作10点が披露されました。

角巻は、雪国の女性たちが防寒着にしていた布。その角巻をベースにして布やレースを貼り付け現代風にアレンジしたのが「デザイン角巻」です。「岩木山(いわきさん)」がテーマの作品では美しい自然や動物とともにタイヤなど人が捨てたごみで環境が悪化していることを表現しました。また「夕日」がテーマの作品は青森市にある浅虫温泉から見える夕日をイメージしました。どれも若い感性が光る独創的なデザインばかりです。

※生徒は
「こぎんは創作こぎんで扇の形のこぎんを刺しました。全部手縫いでやったところがポイントです」
「他の県から来た観光客の方にも岩木山はこういう感じなんだとか岩木さんに行ってみたいなと思ってもらえるとうれしいです」

弘前実業高校の「デザイン角巻」は、12日から3月8日まで青森県内の観光施設などで展示されます。