新しい年、2023年最初の「わっちニュース」は、青森県民の皆さんをはじめたくさんの方々と今年も素敵なご縁がありますようにと願いを込め、青森県鶴田町にある縁結びの神社「鶴田八幡宮(つるた・はちまんぐう)」を紹介します。

青森県鶴田町にある鶴田八幡宮。訪れて、まず目を引くのは鳥居に飾られている「弥生画」と呼ばれる穀物の種を使って制作した絵です。2023年の題材は「恵比寿、大黒(だいこく)と卯」。縦約2メートル横3メートルの板の上に、小豆(あずき)や米など17種類の穀物の種で描かれました。「鶴田八幡宮」は、この「弥生画」が毎年奉納されることで知られています。


この「弥生画」を制作してるのは「元町弥生会(もとまち・やよいかい)」という有志の町民たち。その始まりは、今からの230年ほど前の江戸時代だと言われています。悪天候や冷害で作物がほとんどとれない状況が7年も続いた「天明の大飢饉」の際に、人々が残り少ない穀物の種を持ち寄って制作し、その種を土に植えたところ、翌年に大豊作になったことから今なお続く鶴田町の伝統行事となったそうです。



鶴田八幡宮は「弥生画」のほかにもこちらにしかない「季節の御朱印」と珍しい「お守り」もあり、青森県外からも注目されています。その「御朱印」を見てみると、嶽きみやスイカに、リンゴなどどれも青森県産品の形をしています。加工した際に出る廃棄物を再利用していて、たとえばリンゴだとジュースを絞ったあとのクズを和紙と混ぜてこのような御朱印にしています。持続可能な開発のための17の国際目標「SDGs」に賛同して2018年の秋から続けているそうです。


また、毎年1月だけは「食べられる御朱印」が登場し、2023年は「開運めでタイ御朱印」。魚肉シートになっているのでまるごと食べられます。
鶴田八幡宮の境内には、親子が身を寄せ合っているように見える石が祀られ、これをなでると良い縁があるということで「縁結びの神社」とも言われています。この時期は石が雪に覆われてしまいますが、年末年始の特別な期間だけやっているということです。そして毎月その石を磨く日にだけある特別なお守りがあります。見た目はシンプルなお守りですが、巫女さんが参拝客の指にお守りを結んでくれます。どの指に結んでもらうかによって意味が異なり、鶴田八幡宮によると親指は夢との糸、人差し指は人生転機の糸、中指は親友や家族との糸、薬指は愛する人との糸、小指は出会いの糸ということです。


※お守りを結んでくれた鶴田八幡宮巫女 丹代皐月さん
「縁結びに来てくださった皆様がいいご縁と結ばれるように祈っています。今年の縁結びも皆さまのご参拝を楽しみにお待ちしております」

縁結びのお守りがあるのは1月は15日までで、次回は4月になる予定です。












