小学生時代からの映画体験

体の弱い子どもだった木村さんは、アウトドア好きの父親によく外へ連れ出されていた。

木村文洋さん
「父親がアウトドアな人で運動がすごく出来る人。登山が好きな人だったので子どもの頃は山には連れ行ってもらった。活発な少年になってほしいという感じだったと思います」

小学生になると映画を見る機会が増え、映像で心が動かされる感覚を覚えた。

木村文洋さん
「主人公たちの生き様とか決断とかが日常離れしていた時に、引きずるというか、自分はこうあれるのかという気持ちになった」

高校は進学校へ。勉強に追い込まれ、少し鬱状態に。そんなときに支えになったのが映画だった。

木村文洋さん
「北野武さんとか岩井俊二さんとか、そういう人たちが映画とは違う分野から出てきて、地方のロケ地に少年たちを連れてきてカメラを回すということで、これでも映画になるんだということがわかった時に、こういう仕事をしていきたいなという気持ちになった」

大学は修学旅行で行ったこともある京都へ。弁護士を目指すため法学部で勉強。しかし、その気持ちを上回ったのが、映画サークルでの活動だった。